― 抗菌製品でなぜ?カビが生えるの? ―
§経済産業省における「抗菌加工製品」のガイドライン
「抗菌加工製品」における「抗菌」とは「当該製品の表面における細菌の増殖を抑制する」こと。 また、黒ずみ等の原因であるカビ等の「真菌類」は「抗菌」が対象とする細菌には含めない。 抗菌効果に係る副次的効果(汚れ・臭い・ぬめり等の防止または抑制)等は「抗菌」の中には含めない・・・
このガイドラインではカビ等の真菌類は除外されている為、カビが生えても当然であると考えられいます。
― 弊社とJIS規格製品との抗菌・防カビ効果の違い ―
JIS規格では3〜5菌程度の試験であり、一般の建物から検出される57菌には効果が無いのはご理解頂けます。さらに試験期間についても最大14日間(1年)と短く、抗菌・防カビ剤を使用しても、幾度となくカビが繁殖する事となります。
また、寒天倍地の種類により繁殖しにくい菌もあり、抗菌力を過大評価する事があります。
試験項目 | 試験菌数 | 試験期間 | 最高評価 | 倍地条件 |
JIS Z 2911 カビ抵抗性試験 |
5菌 | 7〜14日間 (1年相当) |
菌糸の 発育なし |
サブロー・ブドウ糖寒天培地 |
JIS A 6922 クロス糊用カビ 抵抗性試験 |
3菌 | 7日間 (3ヶ月相当) |
菌糸の 発育なし |
ジャガイモ・ブドウ糖寒天培地 |
弊社試験 | 62菌 | 28日間 (5年相当) |
菌糸・胞子 存在なし |
サブロー・ブドウ糖寒天培地 ジャガイモ・ブドウ糖寒天培地 M40Y寒天培地 |
注)試験期間の( )内は実際の気候環境を想定し効果が持続する期間とする。 |
― JIS試験規格製品 (塗料・クロス糊) ―
JIS規格(JIS Z 2911)では下記の5群13菌のうち3〜5菌の試験菌に対して有効であれば規格準拠の防カビ剤として認定します。塗料の場合は、※1,2の2菌と、※3,4,5のうち1菌の計3菌に効果があれば認定されます。 クロス糊は、指定の3菌にさえ効果があればJIS規格(JIS A 6922)準拠の防カビ・クロス糊として認定します。
(JIS Z 2911 かび抵抗性試験)
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― 各協会がおこなっている抗菌試験方法 ―
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MD123は有機、既存化学物質系の複合合成剤で、細菌(バクテリア)や真菌(カビ)の細胞壁だけを破壊し、蛋白質やDNA、SH基等の合成を阻害することにより、菌類に対する阻止能力を発揮します。合成を阻害された菌は、同種菌に危険情報を伝達するため、以降同種菌はMD123に近寄らなくなり(忌避効果)、また生育に必要な栄養分などを得られなくなりやがて死滅します。 他の抗菌剤は細胞壁から細胞核までを破壊するが中には破壊されずに生き残った菌の中で薬剤に耐える菌の遺伝子情報が受け継がれる事により強い耐性菌を作る事になりますが,MD-123では細胞壁だけを破壊する事で遺伝子情報の伝播を途絶える有効な薬剤で有ります。